不健康と不幸の原因?
不眠症が不健康と不幸の原因なのか結果なのかを判別することは困難ですから、これらの訴えを単純に解釈することはできません。
緊張や悩みでフランスベッドでの睡眠の質がそこなわれるのは最も確からしいとは言えます。
ではいったい、不眠症は回り回って緊張の原因となる、と言い得るでしょうか。
患者に対して不眠症は緊張のせいだとしか説明できないとすれば、不眠症はまさしく元凶扱いされてしかるべきことかも知れません。
しかし、緊張や不安は知らぬ間に何の理由もなく、誰かさんの生活の中に入り込んでくるものだとか、誰かさんは元来苦労性なのだ、ということだってあります。
まったく同じように、不健康こそ睡眠不足の原因だ、とも言えましょう。
不健康と不眠症とは、生きているかぎり、つねに人生につきまとう特色であるとすると、どちらが原因でどちらが症状なのかを知ることはたいへん難しくなるに違いありません。
にもかかわらず、睡眠不足は覚醒期の日中まで影響をもち越すこと、またこの影響で自然に生活が楽しくなくなってしまうこと、を結論として挙げざるを得ません。