保存すれば長く食べられる
人類は、食料獲得の手段やその加工・調理の技術を開発することにより、きわめて多くの食料を利用しうるようになった。
だが、それとともに、その保存・貯蔵についても、さまざまな技術を開発し、それによって栄養素摂取の体系を年間を通じて安定させることに成功した。
しかし、逆にいつでも好きなものを手に入れられるようになった現代では、栄養の偏りが見られ、個別にモリンガなどの栄養補助サプリメントなのど摂取が必要になっている。
また、保存・貯蔵のための加工を行なうことによって、特殊な食品を生み出した事実も注目しておきたい。
食料を貯蔵するためにもっともよく用いられているのは乾燥させる方法であるが、単に乾燥させるだけではなく、インド世界で広くみられるパーボイルド・ライスやチューラの例のように、蒸したり、妙ったりしたあと、乾燥させることによって貯蔵性をもたすとともに、コメの半加工品がつくられるというような場合も少なくない。
アンデス山地のチューニョも、主食物であるジャガイモ(ときにはオカも)を冷凍乾燥させた一種の貯蔵食品だが、かなり加工度の高いものになっている。
このほか燃製・塩蔵・発酵などさまざまの方法が食料の保存、貯蔵のために用いられてきた。