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2010年08月 アーカイブ

水道水の不思議 3

水中には細菌類に比べて数が少なく、浄水処理でその数はさらに減少するので、極めて大量の水を濃縮しなければならず、ウィルスの検出には高度な技術と設備が必要です。


そのため、水道水源の河川水や地下水、それらを処理した飲料水にどれだけウィルスがいるかという点については十分調査されておらず、ウィルスの存在量と健康に対する影響の関係もはっきりしていません。


したがって、ウィルスについての水質基準を設定するまでには至っていないのが現状です。


水道水の安全性という点からは、現在の浄水処理技術や微生物学的指標がウィルスに対しても有効かどうかが重大な関心となっています。


これまでも塩素消毒を含む通常の処理を受けた飲料水からウィルスが検出された例も報告されており、水源が著しく汚染されていたり、浄水処理にわずかなミスがあったり、施設に欠陥があったりすると、ウィルスの検出率が高くなるようです。


日本では水道水中のウィルスについては報告例がなく、また水道事業体が検査技術を持っていないため、研究は遅れています。

水道水の不思議 4

水道水には有害なトリハロメタンが含まれていると聞きましたが、どのようなものなのでしょうか。


トリハロメタンとは、最も単純な有機化合物の1つであるメタンの4つの水素原子のうちの3つが、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲンと置き換わった物質のことです。


これの代表的なものの1つがクロロホルムで3つの水素原子が塩素原子に置き換わった構造をしています。


現在のところ、ヨウ素の入ったトリハロメタンは分析が難しいために、塩素と臭素の組み合わせで生じる4種類のトリハロメタンを合わせて総トリハロメタンと呼んでいます。


トリハロメタンが問題なのは、これらが浄水処理の過程で、水中の有機物と塩素との反応で生じるもので、代表であるクロロホルムに発癌性があるからです。


トリハロメタンの量は次のような条件によって増加します。


(1)原水中の有機物量が多い、(2)塩素の注入量が多い、(3)滞留時間が長い、(4)水温が高い、(5)PHが高い。


つまり、河川等の水源の汚れがひどくなると、その処理のために塩素の量を増やします。


その結果、トリハロメタンが増えます。

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